【この記事の監修者】
PROFILE
kishidamさん
・コスメコンシェルジュ
・日本化粧品検定1級
・ライター5年目
・元美容部員、元広告代理店営業
もともと大手化粧品メーカー、大手サプリメントメーカーに勤務していたため、薬機法や美容・ダイエット・サプリメントなどの領域に強いです。
自分の知識で賄えない部分は論文や書籍を参考にし、専門的かつわかりやすい記事の作成を心がけております。
薬機法に基づいた監修も行なっております。
乾燥肌の方は特にそうですが、鏡の中の自分の顔をよく見てみたら小じわだらけでショックを受けた…なんて経験のある方もいらっしゃると思います。 その原因、もしかしたら間違った保湿ケアにあるかもしれません。
今回は、乾燥肌の原因と正しい保湿ケアについてご紹介します。
「いつも肌が乾燥している」「しわが目立つようになった」など、お肌の調子が変わったと感じているなら、乾燥肌かもしれません。
私たちの肌には角質という組織があります。角質にはお肌の水分量をキープする細胞間脂質(セラミド)、そして天然保湿因子と呼ばれる保湿成分が備わっており、この二つが満たされることで外的刺激からお肌を守るバリア機能が働きます。
さらに健康的なお肌は、水分と程よい皮脂が混ざり合うことで生まれる「皮脂膜」でコーティングされており、お肌のうるおいを守るほか、紫外線などの外的ダメージが肌内部に侵入しないようブロックしているのです。
しかし何らかの原因により水分や皮脂が少なくなってしまうと、皮脂膜が失われ肌内部の水分が揮発します。
この状態が、お肌の乾燥です。しかし、このように言われても、具体的に乾燥肌がどのような状態なのかイメージするのは難しいでしょう。
そこで、乾燥肌の特徴をチェックリストによりご紹介します。
3つ以上チェックがついた場合は乾燥肌予備軍の可能性があります。
それ以上チェックがついた場合は、原因別に正しい対処が必要です。
お肌が乾燥する原因は大きく分けて3つあります。
●気温や湿度の変化
顔は常に外気に触れているため、季節の変化により気温や湿度が低下すると、水分や油分が蒸発し、乾燥しやすくなります。
また、冬の寒い時期になると、血行が悪くなるためお肌の健康状態も悪化し、より乾燥します。
●生活習慣
慢性的に乾燥状態が続く場合は、さまざまな要因が複合的に絡み合って起こっている可能性が高いです。
乾燥を招く主な要因は以下の通りです。
●年齢によるもの
お肌の水分量を保持している細胞間脂質は、加齢とともに減少傾向にあります。
ある報告では、40代になると20代の約半分にまでセラミド量が減少するとされており、お肌はますます乾燥しやすくなります。
年齢とともにお肌が乾燥しやすくなった、というのはある意味当たり前のことでもあるのです。
乾燥肌は、原因によっていくつかの種類に分類できます。
ここでは乾燥肌の種類別に原因を確かめていきましょう。
1.乾燥性敏感肌
角質がダメージを受け、お肌の水分量が減ることにより発生します。間違ったスキンケアや刺激の強いスキンケアアイテムの使用、気温の急激な変化、紫外線によるダメージ、ストレスなどが主な原因です。
過度な洗顔も原因になるため、1日2回以上洗顔をする習慣がある方は特に注意が必要です。
2.脂性乾燥肌(混合肌)
お肌のカサつきが気になる部分とべたつきが気になる部分が混在している乾燥肌のこと。
ストレスや生活習慣の乱れのほか、洗顔のし過ぎなどが主な原因です。
油の多い食事が好きな方や睡眠時間をしっかり確保できていない方は注意が必要です。
3.老人性乾燥肌
保湿成分として知られる「セラミド」や「コラーゲン」が、加齢により減少することで発生する乾燥肌です。
肌質ではなく年齢が影響しているので、普段のスキンケアで保湿をしっかりしておくことが乾燥肌の悪化を防ぐポイントとなります。
乾燥肌を放置しておくと、お肌がつっぱり小じわが目立ちやすい状態になります。
小じわのうちに保湿ケアをしっかりしておけばまだ改善が期待できますが、その状態を放置しておくと、しわがどんどん深くなり、セルフケアでは改善が難しくなるので注意が必要です。
さらに、乾燥肌の放置はお肌のターンオーバーが乱れる原因にもなります。
ターンオーバーとは、肌の生まれ変わりのこと。肌を含めた私たちの体の組織は、一定の周期で生まれ変わり、くすみのない透明感のある状態をキープしています。
しかし、乾燥によりターンオーバーが乱れると、垢として排出されるはず古い角質やメラニン物質が肌表面に滞ってしまい、くすみやシミとなってお肌に残ります。
しわやシミができると老けた印象になるのはもちろん、一度できたものを消すことが困難になってしまうため、注意が必要です。
また、お肌が乾燥することで敏感肌に移行するケースもあります。
乾燥肌は、お肌のバリア機能が失われた状態です。
さらに、肌内部の水分量が少ないことから外部からの刺激を受けやすくなります。
すると、わずかな刺激でお肌がかぶれたり、赤みやかゆみに繋がることがあります。
乾燥肌が敏感肌に移行しないよう、日々のスキンケアや食生活を見直しましょう。
乾燥肌を改善したいなら、正しい保湿ケアを欠かさず行うことが大切です。
ただし、誤った保湿ケアはかえって乾燥肌を進行させてしまうため、ここで毎日のスキンケアを見直しましょう。
例えばオイル美容の場合、油分を補うことはできても肌の水分を補うことはできません。
化粧水による保湿が不十分なままオイルを塗っても、根本的な乾燥肌対策とは言えないのです。
今すぐにでも意識してほしい基本の保湿方法は、入浴後、また洗顔後すぐに保湿のスキンケアを行うこと。
化粧水で水分を補った後は、油分のある乳液やクリームでうるおいに蓋をしましょう。
「スキンケアをした直後はうるおっているのに時間とともにお肌が乾燥する」という人は、油分が不足している可能性が。
また、「化粧水が浸透していないように感じる」なら、古い角質が化粧水の浸透を妨げている可能性があります。
油分不足の場合は、油分の割合が多いクリームやオイルを取り入れ、化粧水の浸透が悪いようならスクラブ洗顔などで角質ケアを行い、エモリエント成分を配合したスキンケアアイテムで肌表面をやわらかくし、化粧水が浸透しやすいよう土台作りを行いましょう。
また、誤った洗顔が乾燥肌を引き起こすこともあります。
洗顔時は以下の方法でお肌をいたわるように優しくケアすることを心がけましょう。