【この記事の監修者】
PROFILE
kishidamさん
・コスメコンシェルジュ
・日本化粧品検定1級
・ライター5年目
・元美容部員、元広告代理店営業
もともと大手化粧品メーカー、大手サプリメントメーカーに勤務していたため、薬機法や美容・ダイエット・サプリメントなどの領域に強いです。
自分の知識で賄えない部分は論文や書籍を参考にし、専門的かつわかりやすい記事の作成を心がけております。
薬機法に基づいた監修も行なっております。
美しい肌を作るためには、毛穴ケアが必須です。
毛穴が開いた状態だと目立ってしまいますし、上からファンデーションを重ねてもなかなかカバーできないもの。
陶器のようにつるんとした陶器肌を作るために毛穴の開きケアをしていきましょう。
今回は毛穴の開きケアのなかでも、特に「クレンジング・洗顔」について取り上げます。
※なおここでは、クレンジング=メイク落とし、洗顔=メイク落としを伴わない朝の洗顔などを指して解説していきます。
目次
毛穴の開きというのは遺伝的要因や男性ホルモンが影響しています。
男性ホルモンは皮脂腺が発達し、皮脂分泌が活発になるため毛穴が広がりがちです。
遺伝的な要素で皮脂腺が発達しているのであれば、スキンケア用品で毛穴の開きを根本から改善するのは困難と言えます。
しかし、スキンケアや食生活によって毛穴の開きを目立たなくする、また皮脂をコントロールすることはできます。
毛穴の開きがこれ以上目立たないようにするためにも、日々のスキンケア方法を見直し、脂の多い食材を取りすぎないようにしましょう。
また、毛穴の開きは、古い角質や酸化した皮脂が毛穴につまったり、肌の加齢などによってたるみが生じたりすることによって目立つようになります。
遺伝的要素ではなく、毛穴づまりや加齢によって毛穴が目立つ場合は、スキンケアだけではなく洗顔やクレンジングで改善できる可能性があります。
毛穴の開きが気になる人の場合、それをなんとか改善しようとして、毛穴パックなどを使ってしまうこともあるのではないでしょうか。
しかし、貼って剥がすタイプの毛穴パック(毛穴シート)は、毛穴から角栓を強引に引っこ抜くやり方であるため、余計に毛穴の開きを招いてしまいます。
また、スクラブ洗顔にも注意してほしいものです。
スクラブ洗顔はパワフルな洗浄力と爽快感を誇る、非常に魅力的なものではあります。
しかし、スクラブ洗顔は刺激も強く、肌の健康な角質を傷つけてしまうことがあります。
肌の角質が傷つくと、肌内部の水分が蒸発しやすくなります。
うるおいを失った肌は、水分ではなく皮脂で自らのうるおいを保とうとするため、かえって皮脂分泌が活発になり、毛穴が目立ってしまうことも。
また、肌のうるおいが失われることで肌本来のバリア機能まで失われるため、毛穴開きだけではなく敏感肌に移行するケースがあります。
スクラブ洗顔を行う際は、週に1回が目安です。
手に力を入れないようにすれば、摩擦によって肌の角質が傷つくのを抑えることができるため、極力肌に刺激を与えないよう手の動きも意識してみてください。
毛穴開きの予防・改善にはどのようなクレンジングや洗顔料がよいのでしょうか。
たとえば毛穴詰まりによって毛穴が開いて見える場合、毛穴汚れを吸着する成分を配合したクレンジング、また洗顔料を使用しましょう。
毛穴汚れを吸着するには、ガスールやクチャなどの天然泥がおすすめです。
手に力を入れてゴシゴシこすらなくても、成分そのものが毛穴汚れを吸着するので肌をいたわりながら毛穴ケアすることができますよ。
泡立てた泡で肌を洗う場合も、決してゴシゴシとこすってはいけません。
肌は非常にデリケートなためため、肌のこすりすぎはさらなる毛穴の開きを招いてしまいます。
Tゾーンは円を描くように泡をなじませ、Uゾーンは両手の平を使って優しく洗い上げていきます。
また、何よりも大切なのは、クレンジング剤・洗顔料を使った後はしっかりと洗い流すことです。
肌にクレンジング剤・洗顔料が残っていると、流し残しが毛穴の詰まりを呼び込んでニキビや毛穴開きなどのトラブルに繋がってしまうこともあります。
毛穴の開きをケアするためには、クレンジング後のお手入れも大切です。
クレンジングとセットで、「クレンジング後のスキンケア」についても把握しておきましょう。
毛穴の開きに悩む人にとっておすすめなのは、ビタミンC誘導体の配合されたスキンケア用品です。
ビタミンC誘導体には収れんの働きがあり、肌を引き締めることで毛穴の開きにアプローチします。
さらに、ビタミンC誘導体には過剰な皮脂分泌を抑える働きや、コラーゲンの生成をサポートする働きがあることから、毛穴開きだけではなくたるみ毛穴のお手入れにもぴったりなのです。
ちなみに、ビタミンC誘導体にはさまざまな種類がありますが、そのなかでも浸透性に優れているのは、APPS(アプレシエと呼ばれるビタミンC誘導体)です。
またイオン導入機を使って、肌にビタミンC誘導体を浸透させると、角質層の奥深くにアプローチすることができ、さらにスキンケアによる期待効果が実感しやすくなります。
ただし、このような美容家電を使うのは週に1回程度としてください。
過剰なスキンケアを行うより、クレンジングや洗顔、スキンケアのやり方やアイテム選びを見直すことが大切です。