鏡を見るたびにガクッ…「消えないニキビ跡」
「思春期のころ、顔に胸に背中に、それはもうニキビパラダイスでした!」という同士のかた、いらっしゃいませんか?膿を持った大きなニキビって、すごく気になってついついつぶしちゃうんですよね…。でもそれが原因で、後々ニキビ跡に悩む羽目に。
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肌は、表皮と真皮の2層から成り立っています(その下に皮下組織)。表皮は、外的刺激から肌を守る役割と、ターンオーバーの役割を担っています。一方真皮は、肌のハリや弾力を維持するだけでなく、うるおいのある肌を作るという、非常に重要な役割を担っています。
真皮は、その大部分をコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸が占めています。そのうち70%はコラーゲンとされており、コラーゲンは細胞ではないため、ターンオーバーすることがありません。よって一度真皮を傷つけてしまうと、元の姿に戻すことが困難に…。
ニキビ跡の一種であるクレーターは、肌の一部が陥没している状態のものを指します。ニキビが重症化すると、表皮だけでなく真皮にまでダメージを及ぼしてしまい、結果、その部分が凹んだようになってしまうのです。
クレーターは、重症化したニキビを無理やりつぶしてしまった場合にも表れます。自己流でつぶすと跡が残るだけでなく、ほかの場所にも細菌が広がる可能性があるため、絶対にNG!もしどうしても…という場合は、皮膚科で圧出してもらいましょう。
ニキビ跡によくあるのが、茶色く色素沈着してしまったタイプ。これは、ニキビが炎症することで肌に刺激を与え、メラニン色素が生成されてしまうことが原因です。日焼けや虫刺され、火傷や傷の跡も、同じ現象が起こっている状態です。
また、ニキビ跡が赤く残るタイプもあります。皮ふ内部に炎症を起こした物質がまだ残っている&細胞を修復しようと血管が開くことにより、赤く見えるのだそう。自然に治癒していきますが、早く治したい場合はビタミンCが配合されたケアアイテムを取り入れることをオススメします。
一般的に、クレーターのニキビ跡を自己流でケアするのは難しいとされています。前述した通り、真皮はターンオーバーしないため、1度傷つけてしまうとなかなか元には戻りません。そこで注目されているのが、「レーザー治療」です。
レーザー治療は、主に皮膚科で受けることができます。色々な種類がありますが、レーザーにより肌に小さな穴をあけ、皮ふの再生を促していくという方法です。これは真皮層にまで作用するとされています。個人差はありますが、複数回行う必要があるのと、費用もそこそこ必要です。
色素沈着タイプのニキビ跡は、セルフケアでも改善が見込めます。大切なのは、「肌のターンオーバーを促進させる」ということ。肌は本来、28日周期で生まれ変わるとされています。しかし、乾燥などの肌トラブルにより、そのサイクルが乱れることも。
まずは、ピーリングなどで古い角質を取り除きましょう。その後はしっかりと保湿をし、肌の内側からうるおしていきます。注意が必要なのは、落とすケアも入れこむケアも、どちらも適度に行うということ。ピーリングのやりすぎは肌を痛めてしまうため、気をつけて!
ちなみに、ピーリングにもいくつか種類があるのをご存知でしょうか?例えば、皮膚科で行うケミカルピーリングは、薬剤を皮ふに塗布することで、古い角質や汚れを取り除く効果があります。殺菌力の高い薬剤から、刺激の低い薬剤まであるため、一度相談を。
一方、ドラッグストアなどで販売されている一般向けのピーリングには、洗顔タイプやジェルタイプなどがあります。皮膚科で行う、薬剤を使用したピーリングよりも効果は劣りますが、比較的安価で、セルフでもできるという点は非常に魅力的。
しかし、「ピーリングは肌への刺激が強い」ということを忘れてはなりません。敏感肌や、ひどい乾燥に悩まされている場合は使用を控えましょう。スクラブタイプのもので肌をゴシゴシ…なんてもってのほか!使用頻度と使用方法には十分に配慮を。
少し前でも触れていますが、ニキビ跡にはビタミンCが効果的とされています。ビタミンCは美白効果やシミの予防にもいいとされ、「ビタミンC誘導体」が配合された化粧水も多く販売されています。
化粧水だけでなく、ビタミンを身体の中から取り入れるのもいいでしょう。緑黄色野菜や果物には、豊富はビタミンが含まれています。日々の生活が忙しく、なかなか食事まで手が回らない…というかたは、ビタミン剤を飲んでみるのも一つの手ですよ!
個人差はありますが、ニキビ跡の治療は長期戦になることもしばしば…。とはいえ、仕事にデートに、出かける予定はたくさんありますよね。そんな時活躍するのがメイク。主に活躍するのがコンシーラーですが、選びかたにちょっとしたポイントが。
ムラなくしっかりと消したいなら、テクスチャーが固めで、カバー力に富んだものをオススメします。ニキビ跡の部分だけでなく、その周りにも塗って周辺をぼかしましょう。もちろん、コンシーラー前の下地もお忘れなく。赤みがある場合は、グリーンやイエロー系の下地がGOOD。
普通に生活していても、ふと気がつけばできてしまうニキビ。その時どんな対処をしたかで、ニキビ跡が残るか否かが決まります。気になる気持ちはとても分かりますが、爪でギュッとつぶしてしまうのは避けるようにしましょう。
また、赤く膿をもったニキビができたら、面倒くさがらず皮膚科へ。専門家の指導のもと正しいケアを行うことで、その後の肌人生はずいぶんと違ってくるはず!自分の肌とよく相談をして、美肌への道を一歩一歩進んでいきましょう!