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血糖値はどうして上がる? 下げる方法と気をつけたい病気のリスク

みなさんは、日ごろの食生活は気を付けていますか?

「血糖値が高い状態はあまり良くない」ということは分かっていても、なぜ悪いのかということを知っている方は多くないでしょう。なぜ、血糖値は上がり、どのようにすれば下げることができるのでしょうか? 今回は血糖値が上がる原因や下げる方法などについてご紹介します。

そもそも血糖値とは? まずは基礎知識をチェック

「健康診断で血糖値が高いといわれた」「血糖値を下げないといけない」など、健康を考えて、血糖値を気にしている方は多いでしょう。しかし、血糖値とはいったい何なのでしょうか。そもそも、なぜ、健康になりたいと考えたとき、血糖値を気にしなければならないのでしょうか。まずは血糖値の基礎知識について学んでいきましょう。

私たちが毎日食べているもののうち、ご飯やパン、麺類などの炭水化物にはたくさんの糖質が含まれています。糖質は体内でブドウ糖に変化し、エネルギーとして使われています。糖質は果物など甘いものにも多く含まれています。

食事により、体内に糖質が入り、小腸によって消化吸収されると、その数十秒後には血液中でブドウ糖に変化します。そして、ブドウ糖は血液を通し体内のさまざまな箇所に届けられ、エネルギーとして使われます。血液中にどの程度ブドウ糖が含まれているのか、その値が血糖値です。

身近なところにある! 血糖値が上がってしまう原因

食事により体内に摂り入れられた糖質はブドウ糖へ変化し、血液を通して体中に運ばれ、エネルギーとして使われます。余ったブドウ糖は肝臓や筋肉などの組織中にグリコーゲンという姿で蓄えられます。

そして、血糖値が低下すると組織中に蓄えられたグリコーゲンが血液中に放たれます。このように血糖値は一定の範囲内で保たれています。この仕組みが糖代謝です。

血糖値は食後、一時的に上昇しますが、エネルギーとしてブドウ糖が使われれば低下します。しかし、なかには血糖値が高い状態のまま、下がりにくくなってしまう人がいます。このように何らかの原因により、高血糖状態が続いてしまうことを糖代謝異常といいます。

血糖値が上昇し続けたままになる理由として、大きく関わっているのが生活習慣の乱れです。糖分を多く含むジュースや清涼飲料水、お菓子などの甘いものが好きな方は注意が必要です。また、炭水化物をたくさん食べる人も必要以上に糖質を体内に摂り入れてしまっている可能性があります。

また、早食いや大食い傾向にある方や運動をしない方も、血糖値が高くなりやすいため注意が必要です。さらに喫煙やストレスも血糖値を上げる原因になります。

血糖値が高くなるとどうなる? 知りたい体の変化

高血糖状態が続くと、血管が傷つき、破れやすくなってしまいます。何より糖尿病を発症するリスクが高くなります。糖尿病自体には自覚症状が薄く、長年放置してしまいがちです。しかし糖尿病の三大合併症である網膜症、腎症、神経障害を発症する可能性があります。

網膜の細い血管に高血糖により傷がつき、目の機能が低下していきます。飛蚊症のような症状から始まり、最終的に失明してしまう可能性があります。糖尿病網膜症は糖尿病全体の40%に発症するものなので、糖尿病患者の人は注意が必要です。

糖尿病腎症も腎臓の細い血管が高血糖により傷がつき、尿による老廃物の排出に支障が出るようになる病気です。タンパク尿から始まり、徐々に倦怠感や疲労感、貧血、むくみなどの腎不全症状が見られるようになります。最悪の場合は人工透析が必要になることがあります。

さらに高血糖は神経にも影響します。高血糖が続くことで神経の代謝も阻害され、手足のしびれなどの感覚障害が現れます。また脈拍の増加や立ちくらみ、発汗など自律神経の異常も見られるようになります。最悪の場合は足に壊疽が起こり、切除の必要が出ることもあります。

また、太い血管についても注意が必要です。太い血管が傷つくと弾性が失われ、動脈硬化を引き起こしやすくなります。動脈硬化は狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患のほか、脳梗塞などの脳疾患の原因になるため注意が必要です。

高血糖状態が慢性的に続くと、糖尿病と診断されることがあります。糖尿病はこのほかにもさまざまな合併症を引き起こす点で、恐れられている生活習慣病です。糖尿病の主な合併症は以下の通りです。

網膜症 / 腎症 / 神経障害 / 脳梗塞 / 狭心症 / 心筋梗塞 / 閉塞性動脈硬化症 / 足病変 / 歯周病 / 認知症 / ケトアシドーシス / 高浸透圧高血糖症候群 / 感染症

血糖値を下げる方法とは? 気になる改善方法

高血糖状態が続く原因として、生活習慣の乱れが挙げられます。そのため、血糖値を下げたいのであれば、食生活を見直したり、適度な運動を取り入れたりすることが有効です。

食事の面では、無理な食事制限をするのではなく、栄養バランスの摂れた食事を1日3回しっかり摂ることが大切です。糖質、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養素をバランスよく摂りましょう。

具体的には、毎食野菜や海藻、きのこなど食物繊維の多いものを積極的に摂り、甘いものや脂肪分の多いものは食べ過ぎないようにしましょう。甘いものというとケーキなどをイメージするかもしれませんが、果物にも糖質は含まれているため摂り過ぎに注意しましょう。果物の中でも、バナナやぶどうは特に糖質が多く含まれています。喫煙や飲酒も避けたほうが効果的です。

また、体に取り込んだ糖質をエネルギーとして使いきれないと血糖値が高い状態が続くため、適度な運動をして消費エネルギー量を増やすという方法も有効です。血糖値が高い人は、運動不足の傾向にあります。まずは1日10分のウォーキングなど、無理なく続けられる方法で運動する習慣をつけて行くことが大切です。

生活習慣を見直して血糖値を下げよう

・血糖値が食後に上昇するのは一般的なことです。
・食生活の乱れなどの原因により慢性的に高い状態が続くと、糖尿病と判断される可能性があります。
・糖尿病は心疾患などを合併する可能性があるため注意が必要です。

血糖値を下げるために、生活習慣を見直しましょう。

島田

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