動脈硬化を改善するには? 健康悪化を未然に防ぐ2つの方法

  • 2018/9/7
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健康

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血管の老化によって引き起こされるという動脈硬化。老化が原因なら仕方がないと考えてしまいがちですが、放っておくとさまざまな病気のリスクが高まるため注意が必要です。
今回は、動脈硬化の基礎知識や改善方法について解説します。

動脈硬化ってどんな状態? 動脈硬化の基礎知識

私たちの体内には動脈と静脈、2つの血管があります。
この2つの血管は血液を通し、体中に栄養や酸素を届けるほか、不要になった老廃物や二酸化炭素を回収する働きを持っています。健康的な血管は弾性があり、しなやかな状態です。
しかし、血管もほかの組織と同じように加齢により老化して、弾性を失い厚くなったり、硬くなったりします。

静脈の内側には弁がついているため、血液は常に一方通行で流れ、血液は少しずつ心臓に戻ります。
普段から静脈にかかる負担が少ないため、老化するものの、著しく硬くなるようなことはありません。

一方で動脈には、心臓から1分間に約5リットルもの血液が押し流れます。このたくさんの血液は心臓の拍動により動脈に流れているため、動脈は常に強い衝撃を受けながら、血液を体内で循環させています。そのため、強い衝撃に耐えられるよう外膜、中膜、内膜という3つの構造により構成されていますが、老化により少しずつ弾性が失われていきます。
血圧が高い状態が続くと、さらに弾性が失われ血管は硬くなっていきます。
このように血管の弾性が失われ、血管が硬く、もろくなることを動脈硬化といいます。
血中のLDLコレステロールと血糖値の数値を計る血液検査を行うことで動脈硬化を進行させる危険因子を持っているかどうかを知ることができます。
一般的には、LDLコレステロールが120未満、空腹時の血糖値が110未満だと正常値とみなされ、複数の数値が異常値に達していると動脈硬貨と判断される可能性が高まります。

血管のしなやかさが失われる動脈硬化の原因とは?

動脈硬化には、アテローム動脈硬化と石灰化による動脈硬化があります。
それぞれの原因は以下の通りです。

1.アテローム動脈硬化

動脈を流れる血液中には、中性脂肪やコレステロールなどの脂質や、エネルギーとなるブドウ糖などさまざまな成分が存在します。
コレステロールは善玉コレステロールと呼ばれる血液中のコレステロールを肝臓に戻すものと、悪玉コレステロールと呼ばれる肝臓から全身にコレステロールを運ぶものがあります。
動脈硬化に強い影響を及ぼすのは悪玉のLDLコレステロールです。
血中のLDLコレステロールが増えると、動脈の内側にある内皮細胞に入り込みどんどん蓄積していくことがあります。
これにより、血管が狭くなり、血液の流れが悪くなる状態がアテローム動脈硬化です。

2.石灰化による動脈硬化

動脈の内膜や中膜にカルシウムが沈着することで血管が硬くなることがあります。
これが石灰化による動脈硬化です。石灰化が進行すると血管の弾性が失われるため、ダメージを受けやすい状態になります。
石灰化の原因としては、「脂質異常症」「内臓脂肪型肥満」「高血圧」「糖尿病」「骨粗しょう症」「睡眠時無呼吸症候群」などの生活習慣病が挙げられます。

動脈硬化になるとどうなるの?

動脈硬化が引き起こされると、血管はもろくなり、傷つきやすくなります。
また、血流が悪くなるため、内壁にコレステロールなどの脂質がこびりつき、血管が狭くなってさらに血流が悪くなるという悪循環を招きます。
これらの現象が起こることで、体にさまざまな支障をきたします。
具体的には以下の通りです。

1.虚血性心疾患のリスク

心筋細胞は血液により酸素や栄養素を供給され働いています。
動脈硬化により心臓付近の血管に異常をきたすと、心筋梗塞や狭心症等のリスクも高まります。

2.血管が破れやすくなる

血管が破れやすくなるとクモ膜下出血などのリスクが高まります。
また血管が詰まることで、下肢閉塞性動脈硬化や脳梗塞が起こる可能性もあります。
このように、動脈硬化は死に直結するさまざまな病気の原因になり得ます。
「動脈が硬くなるのは単なる老化現象」と思わずに、リスクを把握したうえで正しい対処を行うことが大切です。

病気のリスクを回避! 動脈硬化の改善方法

さまざまな病気を引き起こすといわれている動脈硬化を改善するためには、具体的にどうすれば良いのでしょうか。
動脈硬化の改善方法として有効だといわれているのが、適正な運動と食事の見直しです。

動脈硬化を引き起こすLDLコレステロールの増加や「脂質異常症」「内臓脂肪型肥満」「高血圧」「糖尿病」など生活習慣病は、主に運動不足によって引き起ります。
そのため、適度な運動を心がけることで、動脈硬化の改善効果が期待できます。
激しい運動ができない方は、1日10分のウォーキングなど体に大きな負担がかからない運動を取り入れましょう。
心配な方は、メディカルチェックを受けて行動することをおすすめします。

食事については、1日3回バランスの取れた食事を摂ることが大切です。
特に野菜や海藻類など食物繊維の多いものや、イワシやサバなどDHA、EPAを多く含むものを積極的に摂るよう心がけましょう。

ただし、すでに進行している場合は薬物療法も考慮する必要があります。
心配な方は、一度医療機関を受診することをおすすめします。

生活習慣を見直して動脈硬化を改善!

・動脈硬化にはアテローム動脈硬化と石灰化による動脈硬化があります。
・動脈硬化になると病気のリスクが高まるため、放置せず改善するよう努めることが大切です。
・適度な運動に取り組んだり、栄養バランスの取れた食事を摂ったりして
 健康悪化を未然に防ぎましょう。

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